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フリ転編集部 柿本

Webライター兼コンテンツディレクター。20年以上の人事キャリア経験をもとに、現在はHR分野からビジネス系インタビュー記事まで幅広く執筆中。

フリーランスとして活動する際、マイナンバーカード(個人番号カード)の申請と活用は大きなメリットがあります。はじめの手続きや登録作業は少し面倒ですが、その後の業務効率化のためにぜひマイナンバーカードは活用しましょう。

マイナンバーカードはさまざまなメリットがありますが、特にフリーランスや個人事業主にとって税務や行政手続きが効率化される点で大きな利点があります。

フリーランスになったらマイナンバーカードを申請して活用すべき 

フリーランスになると確定申告や各種届出書類の対応など、さまざまな手続きの対応が必要になります。マイナンバーカードを持っていると、確定申告がスムーズにできたり、マイナポータルで年金や保険の情報を一元化できるなど大きなメリットがあります。

フリーランスにマイナンバーが必要なシーン

フリーランスでマイナンバーを求められるのは以下のような場合があたります。

  • 開業・廃業届を提出するとき

開業届の「個人情報」欄に氏名、住所、マイナンバー(個人番号)を記入する箇所があります

  • 確定申告を行うとき

確定申告をする際、税務署に提出する申告書にマイナンバーを記入する欄があります

  • 源泉徴収されるとき

給与支払い者(企業など)は、源泉徴収票にあなたのマイナンバーを記載する必要があります

  • 支払い調書を作成するとき

支払調書には支払いを受ける個人のマイナンバーを記載する欄があります

  • 従業員を雇っているとき

給与支払いや社会保険料の納付など、税務・労務手続きに使用するために、雇用時に従業員のマイナンバーを取得する必要があります

取引先へのマイナンバー提出は拒否もできる

支払調書など一部の税務書類にはマイナンバーカードを記載する欄が設けられています。このため、取引先からマイナンバーの提出を求められることもあります。

基本的に提出に協力するのがスムーズですが、マイナンバー利用の目的やその必要性などに疑問がある場合はきちんと確認が必要ですし、納得できない場合は拒否することもできます。

e-Taxで電子申告手続きにかかる時間や手数料も削減できる

e-Taxは、マイナンバーカードがなくても利用可能ですが、その場合は事前に税務署への届け出などの手続きが必要になります。マイナンバーカードを使うことでオンラインでの申告ができ、必要な書類の提出も簡単になります。そのほかのメリットは以下の通りです。

  • オンラインでどこからでも申告可能
  • 24時間申請可能
  • 申告書をデータで入手できる
  • 添付書類の提出不要
  • 還付スケジュールが早くなる

CHECK

・フリーランスにとってマイナンバーカードは持つべきアイテム
・開業から確定申告とフリーランス活動で必要になる
・e-Taxでの手続きが電子申告で時短できる

マイナンバーカードの発行手順とカードリーダーの用意 

マイナンバーカードは、個人番号(マイナンバー)を証明するためのICカードです。税務署や行政サービスでの手続きの際に入力したり、健康保険証としても使えるようになっています。

マイナンバーカードの発行手順 

自治体から届いているマイナンバーが記載された通知カード(紙)と証明写真を用意します。マイナポータルにログイン後、通知カードの番号を入力して顔写真をアップロードし、申請を行います。

自治体の窓口で直接申請をすることもできます。申請完了後、通常1〜2か月後に市区町村役場から交付通知書が届くので窓口でマイナンバーカードを受け取ります。

マイナンバーカード利用にはカードリーダーが必要

マイナンバーカードにはICチップが内蔵されており、このICチップに登録されている個人情報を読み取るにはカードリーダーが必要なので、e-Tax(電子申告)登録のためにはカードリーダーも用意しておきましょう。

利用者識別番号の取得方法

利用者識別番号は、e-Taxを利用するために必要な番号で、税務署が発行するものです。郵送やオンラインで取得できます。

管轄の税務署で直接手続き・書類の郵送

最寄りの税務署に出向き、必要書類を提出して申請後、利用者識別番号が発行されます。発行には数日かかることがあります。

e-Taxからマイナンバーカードを使って開始届出書を提出

マイナンバーカードと、カードリーダーを用意します。e-Taxソフト(WEB版)のログイン画面からマイナンバーカードを読み取り、「マイナンバーカード方式の利用開始」>「利用者情報の登録」画面から登録できます。

e-Taxからマイナンバーカードを使わずに開始届出書を提出

e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」から開始届出書を作成・送信すると、利用者識別番号を取得できます。

マイナポータルのもっとつながる機能の活用

マイナポータルの「外部サイトとの連携」機能から「e-Taxを利用する」を選択し、マイナンバーカード方式のアカウント登録および利用者識別番号の取得をすることができます。

マイナポータルとの連携はさらに確定申告が簡単に

マイナポータルと連携することで、確定申告の際に入力が必要な控除証明書等のデータが一括反映されるので手入力が不要になります。これにより申告内容の正確性が増し、税務署への申告ミスを減らすことができます。

・マイナンバーカードの利用にはカードリーダーが必要

・利用者識別番号を取得すればe-Taxが簡単に利用できる

・マイナポータルとの連携で確定申告が楽になる

利用者識別番号を忘れてしまった場合の対処方法

利用者識別番号を忘れた場合、e-Taxへのログインができなくなるので、オンラインで税務手続きができなくなります。識別番号はわからなくならないようにパスワードなどと同じように大切に保存し管理しましょう。

e-Taxにアクセスすれば確認できる 

マイナンバーカード方式でログインしている場合は、

e-Taxソフト(WEB版)の「マイページ」>「基本情報」>「利用者識別番号の通知・確認」

ここから利用者識別番号を確認することができます。

利用者識別番号の再発行が必要

マイナンバーカードを使わずにログインしている場合は再発行が必要になります。「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」を税務署に提出するか、e-Taxホームページの「作成・送信する開始(変更等)届出書の選択」のページから再発行手続きを行います。利用者識別番号を再発行した場合は、e-Taxの利用に必要な電子署名の再登録も必要です。

再発行前のデータは確認できなくなる

利用者識別番号を再発行すると以前の利用者識別番号の時のデータは確認できなくなります。過去の申告内容などは、ハードディスクに保存している内容を参照するか、税務署に相談することを検討しましょう。

フリーランスがマイナンバーを管理する際の注意点

マイナンバーは税金や社会保険などの手続きに必要な個人情報であり、適切に管理する必要があります。自分自身のマイナンバーだけでなく、従業員がいる場合は受け取ったマイナンバーの管理も適切に行いましょう。不正利用や情報漏洩により大きなトラブルに巻き込まれる可能性もあるので十分に注意が必要です。

保管場所の安全性に注意

容易に他人の目に触れない場所に保管したり、データの場合は暗号化しておきます。またメールやSNSなどでの共有は避けましょう。

保管期間の妥当性に注意

マイナンバー制度においては使用しない特定個人情報は廃棄することが前提となっています。マイナンバーの利用目的(税務、社会保険、雇用保険など)が完了後、持っておく必要のない情報はなるべく早く手放します。

CHECK

・マイナンバーの管理には場所や保管期間に注意
・再発行をすると以前のデータが見れなくなる
・利用者識別番号は忘れないように管理する

マイナンバーカードとマイナポータルを活用することで確定申告をe-Taxでのオンライン申告ができるようになるだけでなく、税務や行政手続きがスムーズに進み、時間や手間を大幅に削減できます。早めに取得しましょう。

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