フリーランスのWebプランナーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスのWebプランナーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
Webプランナーは、Web制作において企画や設計など上流工程を担当します。フリーランスになる難易度は高いですが、会社員に比べると仕事をする場所や時間の制約が小さく、柔軟に働けます。しかし案件獲得が難しく、クラウドソーシングやエージェント経由で探しても、あまりたくさんの募集はかかっていません。まずWebディレクターやエンジニアなど別の職種からWeb制作の現場に入り、キャリアアップする方法がおすすめです。収入を上げるには、大規模プロジェクトを経験したり、マーケティングスキルなどを伸ばしたりするとよいでしょう。また、AI時代でも仕事を得続けるためには、クライアントの意向をしっかりくみ取るコミュニケーション能力などが求められます。
目次
フリーランスのWebプランナーの仕事
フリーランスのWebプランナーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。
Webプランナーのフリーランス案件は少ない
フリーランスのWebプランナー案件を探しても、なかなか見つけることはできません。基本的には事業会社や制作会社に所属しているWebプランナーが活躍するケースが多く、プランニング業務をあえて業務委託として外に出すことが少ないためです。
フリーランスのWebプランナーの主な案件トレンドや業務内容
Webプランナーの仕事は、Webサイト制作にあたり、コンテンツを企画・設計し、UI/UXデザインやシステムを設計することです。Webディレクターはこれらに加えてスケジュールの策定や運用、メンテナンスなども担当するのに対し、Webプランナーはあくまで上流工程だけを管理します。
特定の業界や業種に偏ることはないため、一つのトレンドが席巻するケースはほとんどありません。Webプランナーになると、様々な企業のWebサイトの制作に携わることになります。
フリーランスと会社員のWebプランナーの働き方や業務・案件の違い
フリーランスのWebプランナーは、働く場所や時間を指定されることなく、柔軟性のある働き方を実現できます。クライアントやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションが必要なため、ある程度のコアタイムに動く必要はありますが、資料作成などの手を動かすタスクは深夜や早朝、土日などに対応可能です。また、コロナ禍以降はオンラインミーティングも一般化しているため、客先やオフィスへの出社が必須ではないケースも増えています。なお、フリーランスと会社員のWebプランナーで、案件の違いは特にありません。
CHECK
フリーランスとしてWebプランナーの案件を探しても、あまり多くは見つけられない
WebプランナーはWebサイト制作において、企画や設計など上流工程を担当する
フリーランスのWebプランナーは、会社員に比べて自由な働き方ができる
フリーランスのWebプランナーのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスのWebプランナーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。
手を動かすWebディレクションをメインに獲得するケースが多い
WebプランナーもWebディレクターも、Webサイト制作において企画や設計など上流工程を担当します。両者の違いは、Webプランナーは上流工程のみに携わる一方、Webディレクターは制作や運用などの下流まで担当することです。現在は、基本的にWebプランナーとして上流工程のみを担当するより、ディレクション業務も行うケースが非常に多いです。
Webプランナー案件をクラウドソーシングで獲得する場合
クラウドソーシングでWebプランナーの仕事を見つけることは、非常に難しいです。プランニングに携わりたい場合は、Webディレクター案件を探す方が効率的でしょう。Webディレクターの場合、週5日稼働で40~60万円といった条件で募集されています。案件のジャンルに偏りはありません。
Webプランナー案件をエージェント経由で獲得する場合
エージェント経由でプランニング案件を探しても、広告プランナーやゲームプランナー、マーケティングプランナーなどが募集されている一方、Webプランナーの案件はほぼありません。ただし、クラウドソーシング同様、Webディレクターとして上流工程に携わることは可能です。その場合、週5日勤務で40~70万円程度の案件が多くあります。
CHECK
Webプランナーとしての募集は少なく、Webディレクターとして上流工程に関わる方が現実的
クラウドソーシングの場合、Webディレクターとして週5日稼働で40~60万円程度の案件がある
エージェント経由の場合、Webディレクターとして週5日稼働で40~70万円程度の案件がある
フリーランスのWebプランナーになる道のり
フリーランスのWebプランナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
Webディレクターなどからのキャリアアップを行う
フリーランスのWebプランナーになる最もおすすめの方法は、WebディレクターやWebデザイナー、エンジニアといった、Web系の職種からキャリアアップすることです。完全未経験からWebプランナーになるのは非常に難しいため、まずはスタートのハードルが低い職種でWeb制作の現場に携わり、知見を積むほうがよいでしょう。
例えば、ライターやエンジニアは、未経験でも応募できる案件が多数あります。また、WebディレクターはWebプランナーの仕事と重なる部分があるため、非常におすすめです。いずれもクラウドソーシングで未経験向けの案件が出ているので、一度チェックしてみてください。
フリーランスのWebプランナーになるには制作会社・広告代理店で経験を積む
フリーランスのWebプランナーになるため、まずは会社員として経験を積む方法もあります。制作会社や広告代理店に勤務すると、様々な業界のWebサイト制作に携わることができ、独立してからも幅広い案件に対応できるようになります。
会社にいる間に、クライアントの意向をヒアリングしたり、調査や分析をしたりと、一通りの業務を経験できるでしょう。そのうえで独立すれば、スキルはもちろん、場合によっては顧客を持った状態でフリーランスとして仕事を始められます。
CHECK
未経験からWebプランナーになるには、他のWeb系職種からキャリアアップを目指すとよい
おすすめの職種は、Webプランナーと業務内容が似ているWebディレクター
いきなりフリーランスを目指すのではなく、制作会社や広告代理店で経験を積む方法もおすすめ
フリーランスWebプランナーの単価アップや年収を上げる方法
フリーランスのWebプランナーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。
大規模プロジェクトのプランニング経験する
Webプランナーとしてレベルアップするには、大規模プロジェクトの経験が欠かせません。ちょっとしたWebサイトではなく、数百万人のユーザーを持つサービスサイトなどに携わったことがあると、新規案件を獲得する際にアピールポイントとなります。
プロジェクトの改善を行うためのアクセス解析・マーケティングのスキルを持つ
特定のスキルを持つWebプランナーは希少価値があり、より高額な報酬を得やすくなります。アクセス分析ができると、サイトのコンバージョンを伸ばすためにどうすればよいか具体的な施策を考えられるので、クライアントから重宝されます。また、より良い企画や戦略を考えるためのマーケティングスキルを伸ばすこともおすすめです。
ゲーム業界など市場が拡大している専門業界の転換を行う
Webプランナーとして携われる業界の幅は広いですが、ぜひ拡大している市場を選んでみてください。ゲーム業界などは右肩上がりで、業界全体がうるおっているため、報酬が高額になる傾向です。どこが伸びるかは時代によって常に変わるので、常にトレンドにアンテナを張るようにしましょう。
CHECK
大規模なプロジェクトに参加すると大きなアピールポイントになる
アクセス解析やマーケティングのスキルがあると、単価アップにつながる
ゲーム業界など伸びている市場の案件は報酬が高い傾向にある
Webプランナーだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスのWebプランナーを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。
Web全般に関わる仕事だからこそデザインやマーケティングなどの基礎を固める
Webプランナーは、Web制作におけるあらゆる知見が必要です。だからこそ、企画やディレクションだけでなく、幅広い知識を学ぶようにしましょう。具体的には、ディレクター、プロデューサー、フォトグラファー、デザイナー、コーダー、プログラマー、ライター、マーケターといったクリエイターが関わります。これらの職種についてプロ並みの知識は不要ですが、基本的な部分をおさえておくとより有能なWebプランナーになれます。
プロジェクトの要件定義の改善や成果につながる最新技術とトレンドの把握
WebプランナーとしてWeb制作をするにあたり、最新技術やトレンドを押さえておくことが重要です。
Webプランナーの案件市場と生成AIによる業界の変化
Webプランナーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。
Webプランナーという案件市場の将来性。企画の上流工程・人材飽和と厳しい道
Webプランナーの案件は少なく、人材も飽和気味であるため、大きな将来性があるとはいえません。とはいえ、Web制作自体はなくならないので、別の形で携わることが可能です。企画や設計などの上流工程で仕事をするには、Webディレクターとして制作のスケジュールや運用開始後の管理も担当できるようになるとよいでしょう。
仕事の紹介やまないWebプランナーになるには生成AIに代替されない代表作を作る
Webプランナーとして活躍するには、代表作が必要です。ユーザーの多いWebサービスや大規模なWebサイトなど、一つ経歴のなかでアピールできるものがあると、「これをプランニングした人に任せたい」と指名で仕事が来るようになります。また、AIに仕事を奪われないために、クライアントに丁寧にヒアリングするなど、人間ならではの良さを生かす必要があります。
CHECK
Webプランナーの業界は人材が飽和気味で、ゼロからフリーランスを目指すのは簡単ではない
Webプランナーにこだわらず、WebディレクターとしてWeb制作の上流工程の携わることはできる
AIに仕事を奪われないために、クライアントとより良いコミュニケーションを取るなど工夫が必要
Web制作の上流工程に携わるWebプランナーは、フリーランスの案件が少なく独立は簡単ではありません。Webディレクターとして仕事を獲得し、Webプランナーが行う企画や設計を担当するケースがよくあります。これからWebプランナーをになりたい方は、制作会社や広告代理店に就職すると、働きながらスキルを得られるためおすすめです。より高収入を目指すには、右肩上がりの業界の案件を引き受けたり、アクセス解析などのスキルを高めることがおすすめです。