フリーランスの動画クリエイターの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスの動画クリエイターに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
動画クリエイターは、広告やYouTubeMVなどの動画を制作します。フリーランスの動画クリエイターの仕事は、企画から撮影、編集など担当する業務内容が比較的幅広い一方、稼働時間や出勤場所などの制限がなく自由に働くことができます。動画クリエイターには、撮影技術や編集技術はもちろん、全体を管理するプロデューサーとしてのスキルや、プロジェクトを円滑に進めるディレクターとしてのスキルも求められます。未経験から動画クリエイターとして独立するには、自分で作品を作りスキルアップする方法や、専門学校でプロに教えてもらう方法、アニメや映像の制作会社に入って独立する方法などがあります。長く活躍する動画クリエイターになるためには、映像制作の最新技術や動向などトレンド情報をキャッチアップし続け、高品質な作品を制作できるよう撮影機材などへの投資を継続的に行っていく必要があります。
目次
フリーランスの動画クリエイターの仕事
フリーランスの動画クリエイターについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。
動画コンテンツプラットフォームの発達で動画編集の需要が急速に増加
YouTubeをはじめとする動画コンテンツのプラットフォームは増加しており、最近では個人だけでなく法人でも、TikTokやInstagramなどに動画を投稿しています。こうした動きにあわせて、動画制作の需要はどんどん大きくなっています。
フリーランスの動画クリエイターの主な案件トレンドや業務内容
動画クリエイターは、広告や映画、MV、ゲーム、YouTubeなどの動画を制作します。動画の企画やスケジュール管理などの制作業務から、撮影や編集といった技術業務まで、任せられる業務の範囲は広いです。
もともとはテレビ番組や映画、テレビCMといったコンテンツを作っていましたが、近年のトレンドとしてYouTubeやSNS用コンテンツなどに広がりを見せています。
フリーランスと会社員の動画クリエイターの働き方や業務・案件の違い
フリーランスの動画クリエイターは、比較的幅広い業務を担当する傾向にあります。動画の企画を考え撮影し、編集まで一気通貫で行うことが多いです。また、働き方の自由度がは会社員よりフリーランスの方が高いです。定時がないため好きな時間に編集などの作業ができ、オフィスに出社することなく自宅などで仕事ができます。
CHECK
動画クリエイターの需要は、プラットフォームの発達にともない拡大している
動画クリエイターは、企画やスケジュール管理、撮影、編集など業務内容が多岐にわたる
フリーランスの動画クリエイターは働き方の自由度が高く、業務内容が広い点が特徴
フリーランスの動画クリエイターのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスの動画クリエイターがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。
動画クリエイター案件をクラウドソーシングで獲得する場合
クラウドソーシングで動画クリエイターの仕事を探すと、YouTube動画の案件が多数見つかります。単価は長さにもよりますが、10分程度で数千円のものが多いです。YouTubeだけでなく、TikTokなどSNS投稿用の案件もよくあります。
動画クリエイター案件をエージェント経由で獲得する場合
エージェント経由で案件を探すと、広告動画やWebコンテンツ用動画など様々な案件が見つかります。数分で10万円〜80万円程度の案件があり、編集でなく企画から参画するケースが多いです。
CHECK
クラウドソーシングでは数千円の案件も多いが、エージェント経由では月10万円以上の案件が見つかる
クラウドソーシングではYouTubeやショート動画の制作案件が多い
エージェント経由では広告動画やWebコンテンツなど様々な案件が見つかる
フリーランスの動画クリエイターになる道のり
フリーランスの動画クリエイターになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
動画クリエイターになるのには特別な資格は必要はないが必要なスキルセットは多種
資格がなくとも動画クリエイターにはなれますが、収入を得るためには様々なスキルセットが必要です。動画の企画や撮影、編集技術をはじめ、全体を管理するプロデューサーとしての能力や、プロジェクトを円滑に進めるディレクターとしてのスキル、より結果の出る動画を作るためのマーケターとしての知見などが求められます。
未経験から動画クリエイターになるには作品を作りながらスキルを磨く
動画の撮影や編集の方法は、書籍やYouTube動画などを通じて独学で学べます。どんな作品を作りたいのか企画し、実際に完成させるところまで経験していきましょう。座学で学ぶより、実践的に作品を作り続ける方が上達につながります。
映像系や情報系の専門学校で制作のスキルを身につけて独立するケース
独学で学ぶのが難しいと感じる方や、プロに基礎から教わりたい方は、専門学校がおすすめです。ツールの操作方法などから始まり、動画制作について体系的に学ぶことができます。自分のできていない部分をプロの視点から指摘してもらえるため、成長スピードが速いです。
また、同じ職種を志望する仲間ができるため、独立後に仕事を回し合ったり、誰かのプロジェクトに参加したりといったつながりを持てる可能性もあります。
アニメ・映像制作会社やプロダクションでのキャリアを経て独立するケース
アニメや映像制作の会社に入り、現場で学びながら独立することも可能です。お金をもらいながらスキルを身に着けることができますし、プロの仕事を間近で見られる点も大きなメリットでしょう。
また、現場の雰囲気や単価感などを感じられる点も、独学などとの違いです。クライアントとどのようなコミュニケーションを取るか、制作全体の流れがどう進むかなどをつかんでからフリーランスになることで、よりスムーズに仕事を請け負えます。
CHECK
動画クリエイターには、動画の企画や撮影、編集のほか、プロデューサーやディレクターとしてのスキルも求められる
独学でスキルを身に着けることもできるが、専門学校に行くとプロから指導がしてもらえるため成長スピードが速い
アニメや映像作品の制作会社に入り、経験を積んでからフリーランスとして独立するケースもある
フリーランス動画クリエイターの単価アップや年収を上げる方法
フリーランスの動画クリエイターとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。
動画の企画・構成から撮影・編集まで一気通貫の高単価案件を受けられるようにする
動画クリエイターとして最もハードルが低い案件は、編集のみを請け負うものです。編集ツールが使えて基本的な部分をおさえていれば誰でもできるため、単価は非常に安く設定されています。
一方で、企画から撮影、公開後の分析など、一気通貫で担当できると単価が上がります。作業時間が増え必要なスキルも幅広くなりますが、しっかり年収を上げていくためには必要なことなので一つずつ学んでいきましょう。
拡大している市場の動画マーケティングを学ぶ
動画クリエイターが活躍する場は多々ありますが、拡大している市場で仕事をすることで収入を上げられます。例えば、最近では個人だけでなく法人がTikTokに進出し、新規顧客獲得やブランディングのために動画を投稿しています。
こういった時流をつかみ「今、何が流行っているのか」「どの市場が伸びているか」をキャッチして案件を探すことで、より高い単価の仕事を見つけやすいでしょう。
3DCGやアニメーションのスキルなど需要が高まるコンテンツ市場のスキルを身につける
3DCGやアニメーションの技術があると、他の動画クリエイターより優位に立ち案件を獲得しやすくなります。業界の流行や時代によって求められるスキルは変わりますが、その時必要とされているテクニックを身につけておけば、案件獲得に困ることはありません。例えば現在はYouTubeのアルゴリズムについて理解している動画クリエイターは重宝されるので、これから独立を目指す方はぜひ勉強してみてください。
CHECK
動画の編集だけでなく企画や撮影までできるようになると単価が上がる
拡大している市場を知りそこで案件を探すことで、年収アップにつながる
どのようなスキルが求められているかをリサーチし、着実に身に着けることが単価アップのポイント
動画クリエイターだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスの動画クリエイターを目指すにあたって、大切な仕事のポイントを解説します。
映像制作の最新技術や動向などトレンド情報のキャッチアップをする
映像制作の業界では、頻繁に最新技術が更新されます。また、トレンドも短期的に移り変わり、少しでも学びをやめると「古い技術しか知らない」「時代遅れの雰囲気の作品しか作れない」と評価されてしまうリスクがあります。
せっかく技術力を高めてもクライアントからのウケが悪くなってしまったらもったいないので、今どのような技術があるのか、どのようなテイストが流行しているかなどを常にリサーチし続けましょう。
高品質な作品を制作のため必要な撮影機材に積極的な投資を行う
動画編集は、扱うデータも大きく非常に負荷の大きい作業です。スペックの低いPCを使うと作業が途中で止まってしまい、スムーズに仕事が進みません。また、カメラも安物を使うときれいな映像を撮影できず、全体的なクオリティが下がってしまいます。初期投資にかけられる予算をしっかり確保し、高品質な作品を制作しましょう。
ChatGPTのようなAIツールなどの活用により作業効率・生産性を高めておく
ChatGPTなどのAIを活用したツールは、あらゆる業界で業務の内容や働き方を変えています。動画クリエイターに大きな影響を受けており、これまでよりも効率的に作業を進められるようになりました。こういったツールについて知らないままだと他の動画クリエイターに差をつけられてしまうため、積極的に「どのようなAIツールがあるのか」「どんなふうに業務で活用できるか」を調べておきましょう。
CHECK
映像制作の業界で注目されえている最新技術やトレンドを常にキャッチアップする
カメラやPCなどにしっかり投資し高品質な作品を制作できるようにする
どのような業務にどのようなAIツールが活用できるかリサーチし、積極的に利用する
動画クリエイターの案件市場と生成AIによる業界の変化
動画クリエイターの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。
動画クリエイターという案件市場の将来性。AIツールによる半自動化から案件数・単価の減少も
AI技術の進化により、スキルがない方でも動画制作ができるようになりました。編集などこれまで時間がかかっていた作業も半自動化できるようになり、人間が行うべきタスクの数は減っています。これにより、動画クリエイター向けの案件は減少し、単価も安くなっている傾向です。
仕事の紹介やまない動画クリエイターになるにはAIツールを活用して作業者から企画者にポジションを移す
AIツールは撮影や編集を補助する際に役立ちますが、創造性や感性を持っているわけではありません。だからこそ、人の心を動かすクリエイティビティを持った作品を制作できる動画クリエイターであれば、今後も仕事を得続けることができます。
また、編集などの作業はAIツールに任せ、企画や分析などを担当する方法もおすすめです。ターゲットに刺さる企画をゼロから作り上げる工程や、クライアントとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進められるスキルを得られると、長く仕事を続けられる動画クリエイターになることができます。
CHECK
AI技術の進化により、動画クリエイターの案件数は減り単価も減少している
AIツールは作業はできても創造性や感性は持っていないため、クリエイティビティを持つことで仕事を得続けることができる
クライアントとのスムーズなコミュニケーションやプロジェクトを進める推進力を持つことで、今後も動画クリエイターとして活躍できる
動画クリエイターの仕事は、ゲームや広告、SNS動画などを制作することです。現在、動画コンテンツのプラットフォームが増えていることから需要が拡大しており、今後も動画制作のニーズは増えていくでしょう。クラウドソーシングでは10分程度で数千円という簡単で単価の安い案件が多く、エージェント経由では広告動画など10〜80万円ほどの案件を見つけられます。単価を上げるには、拡大している市場で案件を探したり、3DCGやアニメーションスキルといった技術を身に着けることがおすすめです。AI技術の台頭により動画制作の一bが半自動化して案件数や単価が減少している一方、人間ならではの感性や創造性を活かすことで、長く活躍する動画クリエイターになることができます。