フリーランスのフォトグラファーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスのフォトグラファーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
フォトグラファーの仕事は、人物や物などの写真を撮影することです。一般的に、カメラマンは動画も撮影できる方を含むことがあり、写真家はよりアーティスティックな作品を撮影している方を指す傾向があります。フリーランスのフォトグラファーは、クラウドソーシングで仕事を得るほか、マネジメント事務所経由で案件を獲得することもあります。これからも活躍できるフォトグラファーになるには、撮影や編集の技術はもちろん、クライアントとまめに連絡をとったり、コミュニケーション能力を高めたりと、ソフトスキルを伸ばすとよいでしょう。
目次
フリーランスのフォトグラファーの仕事
フリーランスのフォトグラファーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。
フリーランスのフォトグラファーの主な案件トレンドや業務内容
フォトグラファーの業務は、人やもの、風景などの写真を撮ることです。まずはクライアントから説明を受け、どんな写真を、どんな目的で求めているのかをしっかり理解します。次に必要な機材をそろえ、当日にはモデルやスタイリスト、メイクアップアーティストなどと一緒に撮影を進めます。撮影が終わったら写真を確認し、必要に応じて修正。クライアントに納品して、一つの案件が完了します。
案件トレンドとして、報道用の写真より商業用の写真の方が需要が高いです。ポスターに使う商品の写真や、雑誌に掲載する写真、Webコンテンツとして利用する写真などを撮れるフォトグラファーが求められています。
カメラマンや写真家とフォトグラファーの違い
基本的に、カメラマンとフォトグラファーに大きな違いはありません。場合によっては、動画も扱う人をカメラマン、写真のみ扱う人をフォトグラファーとわけることはあります。また、フォトグラファーは商業写真を撮るというイメージが強いですが、写真家はアート写真を撮るという意味合いが強くなります。
フリーランスでフォトグラファーとして活動するメリット
フリーランスのフォトグラファーは、クライアントを選ぶことができます。自分の興味のある分野に注力したり、撮影しやすい現場の案件だけを請け負ったりということが可能です。また、休みを自分で設定できるので、「今月はたくさん案件を入れて、来月は2週間の休みを取る」といったこともできます。
CHECK
フォトグラファーは、ポスターや雑誌などに使用する写真を撮る仕事
カメラマンは動画を扱う場合もあるが、フォトグラファーは写真だけを扱う
フリーランスのフォトグラファーは、自分の裁量で仕事を選ぶことができる
フリーランスのフォトグラファーのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスのフォトグラファーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。
フォトグラファー案件をクラウドソーシングで獲得する場合
クラウドソーシングでは、様々な案件が募集されています。半日稼働で10万円程度のものもありますが、5~6時間で1万円前後の案件も少なくありません。カット数で金額が決まる案件もあり、その場合、1カット800~3000円と幅があります。経験を求められない案件もあるため、未経験の方やまだフォトグラファー歴が浅い人におすすめです。
フォトグラファー案件をエージェント経由で獲得する場合
フォトグラファーが、エージェント経由で仕事を獲得するケースは非常に珍しいです。代わりに、マネジメント事務所に所属し、そこから仕事を得る方がたくさんいます。
フォトグラファー案件をマネジメント事務所経由で獲得する場合
マネジメント事務所と契約しているフリーランスのフォトグラファーの方はたくさんいます。マネジメント事務所は営業や価格交渉、スケジュール調整などをしてくれるため、フォトグラファーは自分の仕事に集中できます。会社員ではなくあくまで業務委託契約を結ぶため、フリーランスとして活動することになります。単価は実績により大きく変わりますが、3時間~半日の撮影で3~8万円が相場です。
CHECK
クラウドソーシングでは比較的低単価の案件もあるが、実績を求められないケースもあり未経験者におすすめ
フリーランスのフォトグラファーは、マネジメント事務所に所属し営業やスケジュールを一任していることもある
マネジメント事務所経由での仕事は、3~8万円が相場
フリーランスのフォトグラファーになるには
フリーランスのフォトグラファーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
フリーランスフォトグラファーになるにはまずフォトスタジオで経験を積む
これからフリーランスのフォトグラファーを目指す方におすすめなのが、フォトスタジオへの就職です。アシスタントとして雑務をこなしながら、実務経験を積むことができます。また、機材をゼロからそろえる必要がなく、会社のものを使える点も大きなメリットです。
学校でスキルを身につけて実務未経験のルートも
フォトグラファーのための専門学校では、写真についての技術を基礎から学べます。基本的なノウハウが身につくだけでなく、学校と企業のつながりから、実務経験がなくとも現場に参加できるケースがあることも魅力です。また、学内のコンペやイベントを通じて自分の写真を評価してもらえ、仕事につながることもあります。
フリーランスフォトグラファーの単価アップは撮影だけではなくディレクションを
フリーランスのフォトグラファーとして単価アップをするには、ディレクションもできるようになりましょう。単に撮影するのではなく、どうすれば商品やモデルを魅力的に魅せられるか提案し、ロケーションなども考えられるフォトグラファーは重宝されます。
ディレクションも担当するとなると、撮影技術だけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力なども必要になります。その分、クライアントからすれば「ディレクションから撮影までまとめて任せられる」という貴重な存在になり、リピートも獲得しやすくなります。
CHECK
フリーランスのフォトグラファーを目指すには、フォトスタジオで働くことからスタートするのがおすすめ
専門学校でスキルを身につけることで、フリーランスのフォトグラファーを目指しやすくなる
ディレクションも担当できるフォトグラファーになると、単価を上げられる
フォトグラファーだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスのフォトグラファーを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。
根本的な撮影技術・スキルを磨き続ける
フォトグラファーにとって最も重要なスキルは、撮影技術です。いい写真を撮ることができなければ、継続的に仕事を得続けることはできません。フリーランスとして活動しつづけるために、常に最新の機材について調べたり、トレンドについてリサーチし続け、「どうすればより良い写真が撮れるか」と考え続けてください。
撮影技術だけではなく編集技術のレベルも上げポートフォリオを絶えず更新
撮影した写真をより良く仕上げるには、編集が必要です。クライアントが求める雰囲気やテイストを形にできるよう、素晴らしい作品をたくさん見たり、編集ツールについて調べたりして、編集技術を向上させてください。
また、ポートフォリオを更新しつづけることも重要です。常に自分のスキルを磨き、より良い作品を掲載していくことで「この人にお願いしたい」と思ってもらえる確率が高まります。
自分の専門分野を持ち市場から売れるフォトグラファーになる
「どんな写真でも撮ります」というフォトグラファーより、「商品撮影が得意」「モデルの魅力を引き出す写真を撮れる」など、自分の強みが明確なフォトグラファーの方が、たくさんの仕事を得られます。まずは色々なジャンルを経験し、少しずつ「自分の専門分野は何か」を考えていきましょう。
連絡やレスをこまめに行いスケジュール調整に人一倍気を遣う
フリーランスの場合、クライアントとの関係構築は非常に重要です。一定程度の撮影技術があっても、「連絡が遅い」「撮影に遅刻してきた」といった理由でリピートにつながらないことはよくあります。だからこそ、こまめに連絡を入れたり、スケジュールを管理したりといった細かい点にも気を使いましょう。
CHECK
フォトグラファーにとって、撮影技術と編集技術を伸ばすことが非常に重要
フォトグラファーは自分の強みを持つことでたくさんの仕事を得ることができる
こまめに連絡をしたりスケジュールをしっかり管理したりといった部分に気を遣うことで、クライアントからの評価が高まる
フォトグラファーの案件市場の将来性
フォトグラファーの案件市場自体は、今後も存続し将来性がある業界だといえます。一方、仕事の来るフォトグラファーと全く売れないフォトグラファーの二極化も進むと予想されます。
フリーランスのフォトグラファーとして仕事を獲得するには、自分の理想の姿を考え、どうすればそれに近づくかを考え、行動に移すことが重要です。最近ではスマートフォンのカメラ機能が飛躍的に向上し、AIによる画像生成技術も発展したため、ちょっとした画像であれば素人で用意できます。だからこそ、プロとしての覚悟を持ち、一つひとつの仕事を誠実にこなしていかなくてはなりません。
また、フォトグラファーとして、撮影技術や編集技術を磨くのは当たり前です。売れるフォトグラファーになるためには、それらをクリアしたうえでソフトスキルを磨かなくてはなりません。クライアントの思いをくみ取ったり、撮影現場がスムーズに進行するように周囲の人に配慮したりといった小さな積み重ねが、フリーランスのフォトグラファーとして仕事を獲得し続けるポイントとなります。
CHECK
フォトグラファーの案件市場は、今後も存続し、将来性がある業界だといえる
フリーランスのフォトグラファーとして仕事を得るには、自分の理想を考え近づくために行動し続けることが重要
撮影技術や編集技術だけでなく、ソフトスキルを磨くことで仕事を獲得し続けられる
フォトグラファーは、ポスターやWebコンテンツに使用する写真などを撮影する仕事です。フリーランスのフォトグラファーは、会社員と比べると裁量権が大きく、自分で仕事を選ぶことができます。フリーランスとして独立するには、フォトスタジオで経験を積んだり、学校でスキルを身につけたりする方法がおすすめです。仕事の単価を上げるには、撮影や編集だけでなく、ディレクションも担当できるようになるとよいでしょう。