フリーランスのモーションデザイナーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスのモーションデザイナーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
モーションデザイナーは、ゲームやアニメーションにおけるキャラクターの動きなどを制作する仕事です。フリーランスのモーションデザイナーになると、働く場所や時間にとらわれず自由に稼働ができます。単価の目安は、クラウドソーシングでは月に40〜50万円、エージェント経由では月に45〜75万円程度です。単価を上げるには、大規模なプロジェクトに入ったり、アートディレクターやプロダクションマネージャーとしてキャリアアップしたりといった方法があります。また、長くニーズのあるモーションデザイナーであり続けるためには、人体構造への理解を深めたり、CGプログラミングなどの関連業務について学んだりすることが大切です。
目次
フリーランスのモーションデザイナーの仕事
フリーランスのモーションデザイナーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。
モーションデザイナーは求人に対して人材が不足している
現在、モーションデザイナーは求人に対して人材が不足しています。これは、ゲーム業界の盛り上がりにより需要が増えているのに対し、モーションデザイナーとして十分なスキルを持った人が少ないことが理由です。また、他の職種に比べて大量のデータを制作しなければならないことも背景にあります。
フリーランスのモーションデザイナーの主な案件トレンドや業務内容
モーションデザイナーの仕事は、ゲームやCGを使う映像作品において、キャラクターの動きを作ることです。まず、キャラクターを動かす仕組みとなるリギングを制作し、キャラクターの感情に合わせたアニメーターを作ります。作ったデータをキャラクターに実装するまでが、モーションデザイナーの業務内容です。
主に、ゲームやVR、CGを使う映画・映像といった案件があります。
フリーランスと会社員のモーションデザイナーの働き方や業務・案件の違い
フリーランスのモーションデザイナーは、働く場所がオフィスに限定されません。自宅はもちろん、遠方にいながらワーケーションを行うこともできます。また、働く時間の自由度も高いです。ミーティングの時間などに稼働していれば、あとは基本的に何時に稼働してもよいという案件もあります。
CHECK
現在、モーションデザイナーは求人に対して人材が不足している
モーションデザイナーの仕事は、キャラクターの動きを作ること
フリーランスのモーションデザイナーは会社員に比べて働く自由度が高い
フリーランスのモーションデザイナーのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスのモーションデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
モーションデザイナー案件をクラウドソーシングで獲得する場合
クラウドソーシングでモーションデザイナーの案件を見てみると、月額40〜50万円の案件が見つけられます。スマホゲームやソーシャルゲームなどの案件が多く、少なくとも半年程度の経験が求められます。
モーションデザイナー案件をエージェント経由で獲得する場合
エージェント経由でモーションデザイナーの案件を見てみると、月額45〜75万円の案件がみつけられます。コンシューマーゲームやVR、広告など案件内容は多岐にわたり、豊富な経験を求められるケースも多いです。
CHECK
モーションデザイナーの案件はクラウドソーシングやエージェント経由で見つかる
クラウドソーシングでは月額40~50万円の案件がある
エージェント経由では月額45~75万円の案件がある
フリーランスのモーションデザイナーになる道のり
フリーランスのモーションデザイナーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
モーションデザイナーになるには未経験者の独学では険しい道
独学でモーションデザイナーになるのは、非常に難しいでしょう。3Dデザインソフトの操作は難しく、よりクオリティの作品を作るにはプロに教わることが必須です。ゼロから自分で勉強してモーションデザイナーを目指す道は、おすすめできません。
映像系や情報系の専門学校でグラフィック制作のスキルを身につけておく
未経験からモーションデザイナーになるなら、専門学校に通うとよいでしょう。ソフトの使い方はもちろん、奥行きのある世界観をどのように作るか、複雑なアニメーションをどう表現するかなどを学ぶことができます。
また、専門学校が就職先を探すサポートをしてくれたり、在学中に作品を作ることで就職に繋がったりするケースもあります。同じ仕事を志す友人ができる点も、専門学校に通うメリットです。
グラフィック制作や3Dモデラーなど制作会社でキャリアを経て独立する
フリーランスのモーションデザイナーになる前に、グラフィック制作や3Dモデラーの制作会社に勤めておくとよいでしょう。モーションデザイナーに近い職種の仕事を学ぶことで、次のキャリアステップとしてモーションデザイナーを目指しやすくなります。
また、実際にどのような案件があるのか、仕事をどのように進めるのかなどを学ぶことができます。先輩モーションデザイナーの仕事を間近で見て、難易度の高い仕事が進んでいく様子を見ることができる点も、大きなメリットです。
完全未経験の場合には別のグラフィック制作職種から仕事を始める
完全に未経験の場合は、まず別のグラフィック制作職種から業界に入るのも一手です。例えば、エフェクトデザイナーや3Dモデラーといった職種があります。ここで基本的な考え方を学ぶことで、モーションデザイナーの仕事がしやすくなるでしょう。
CHECK
モーションデザイナーは独学で学ぶことが難しいため、専門学校に通うとよい
独立する前に、グラフィック制作や3Dモデラーなど制作会社で経験を積むべき
完全に未経験の場合は、エフェクトデザイナーなど別のグラフィック制作職種から仕事を始める
フリーランスモーションデザイナーの単価アップや年収を上げる方法
フリーランスのモーションデザイナーとして単価を上げ収入を増やすには、いくつかの方法があります。
アートディレクター・プロダクションマネージャーへのキャリアアップ
モーションデザイナーとして経験を積んだ後、アートディレクターやプロダクションマネージャーにキャリアアップすると年収を上げることができます。
アートディレクターやプロダクションマネージャーは、プロジェクト全体を管理し、作品のクオリティをコントロールするポジションです。クライアントとのコミュニケーションも行うため、クリエイターとしてのスキルはもちろん、ビジネスパーソンとしての能力も伸ばしていく必要があります。
ゲーム業界・VR業界など拡大している市場の大規模プロジェクトに入る
拡大している市場にいることで、単価を上げる方法もおすすめです。現在はゲーム業界やVR業界が伸びており、プロジェクトの予算も大規模なものがあります。最規模なプロジェクトに参画することで単価の高い案件を請け負うことができ、自分のスキルアップにもつながるでしょう。
CHECK
アートディレクターやプロダクションマネージャーにキャリアアップすることで年収が上がる
クリエイターとしてだけでなく、ビジネスパーソンとしてのスキルも伸ばす必要がある
伸びている市場の大きなプロジェクトに入ることで、単価を上げられる
モーションデザイナーだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスのモーションデザイナーを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。
質の高いモーション制作のため人体構造の深い理解を深めておく
キャラクターを自然に動かすためには、人体構造への理解が必要です。筋肉はどうつくのか、骨はどうなっているのかなど、書籍などを通じて学びましょう。
リギングの設定やCGのプログラミングなど関連業務の理解を深めておく
人間のキャラクターを作る際、骨や関節を設定するリギングを行います。ここがずれてしまうとキャラクターを動かしたときに違和感が生まれてしまうため、正しく設定することが重要です。
また、キャラクターの動きはプログラミングで構築されます。エンジニアほどの知識は不要ですが、基本的な部分を理解しておくとよりスムーズに業務を進められるでしょう。
ポートフォリオが物を言う職種のため自主制作にも力をいれておく
案件を獲得する際、重要なのがポートフォリオです。自分に何ができるか、どのくらいのスキルがあるかを示すため、しっかりと作り込んでおきましょう。充実したポートフォリオを作ることで、営業の際に説得力のある自己PRができるようになります。
CHECK
人体の構造を勉強してよりスムーズなモーションを表現できるようにする
リギング設定やプログラミングなどを学びより質の高い作品を作る
ポートフォリオを充実させることで案件獲得につながる
モーションデザイナーの案件市場と生成AIによる業界の変化
モーションデザイナーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。
モーションデザイナーという案件市場の将来性。WebサイトのUI/UXの応用からニーズは増加
ゲーム業界はまだまだ市場が伸びていることから、今後もモーションデザイナーの需要は拡大していきます。アニメーションや映画、広告といったシーンでも使われるため、様々な案件があるでしょう。
また、Webサイトに使われることも増えてきました。動きのあるビジュアルで、サイトを訪問したユーザーを魅了しています。このように活躍の場が広がっていることから、モーションデザイナーの案件市場は将来性があると言えます。
仕事の紹介やまないモーションデザイナーになるにはトレースではなくオリジナルの作品で腕を上げる
モーションデザイナーとしてこれから活躍していくためには、オリジナル作品をどんどん作っていく必要があります。自分がその時にできるテクニックを駆使した作品を作ることで、次の案件獲得につながりやすくなります。常に最新の情報にキャッチアップし、新しいツールがでたら使えるように触っておく習慣をつけておきましょう。
CHECK
ゲーム業界は市場が伸びており、モーションデザイナーの仕事も増えている
アニメーションや広告、Webサイトなど、モーションデザイナーの活躍の場は広がっているオリジナル作品でスキルアップすることで、今後も需要のあるモーションデザイナーになれる
モーションデザイナーは、ゲームやVRなどのキャラクターの動きを作る仕事です。現在伸びている市場で、求人に対して人材が不足しています。未経験から独学でモーションデザイナーを目指すのは難しいため、専門学校でスキルを身に着ける方法がおすすめです。また、別のグラフィック制作からスタートし、モーションデザイナーにキャリアアップする方法もあります。案件を獲得するためには、ポートフォリオを充実させることが重要です。モーションデザイナーが活躍するゲーム業界が伸びており、Webサイトなど活躍の場も広がっていることから、今後もニーズのある職種だといえるでしょう。