フリーランスのコピーライターの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスのコピーライターに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
コピーライターとは、商品やサービスの広告として掲載するキャッチコピーや文章を作る仕事です。最近のトレンドとして、動画コンテンツに関するライティングの案件が増えています。フリーランスのコピーライターは、実績を積みブランディングをしていくことで、単価がどんどん上がります。会社員のコピーライターは、安定した給与をもらいながら様々な案件に挑戦可能です。リサーチ力やコミュニケーション力を磨き、AIを上手く活用することで、今後も長く活躍できるコピーライターになれます。
目次
フリーランスのコピーライターの仕事
フリーランスのコピーライターに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
フリーランスのコピーライターの主な案件トレンドや業務内容
コピーライターの仕事は、商品やサービスの広告として掲載するキャッチコピーや文章を作ることです。「そうだ 京都、行こう。」(JR東海)や「カラダにピース。」(カルピス)といったものが代表例です。文言を考えるだけでなく、商品の企画やブランディングなど、幅広い業務を担当します。また、検索エンジン最適化を意識したSEOコピーライターや、SNSを活用するソーシャルメディアコピーライターなどに細分化されます。
最近のトレンドとして、広告媒体が動画コンテンツにシフトしていることから、商品を紹介するセリフを考えるなど、動画に関する案件が増えています。また、テレビCMなどマスメディアが衰退し、SNSなどが興隆していることを背景に、不特定多数への言葉ではなく特定の個人に届けるようなメッセージがトレンドとなっています。
フリーランスと会社員のコピーライターの違い
フリーランスのコピーライターは、収入が青天井です。実績を積み自分自身をブランディングすることで単価がどんどん上がりますし、稼働時間を増やすほど多くの案件をこなして売上を伸ばすことができます。また、どの仕事を引き受けるかは自分次第なので、相性が合わない商品やサービスの案件を避けられます。
会社員のコピーライターは、収入が安定していることが最大のメリットです。毎月の給与のほかにボーナスや家賃補助、交通費といった経費も会社が負担してくれます。また、知名度の高い会社に勤めていれば、クライアントも大企業が多くなる傾向なので、大規模な案件に参加するチャンスがあります。
CHECK
コピーライターは、商品やサービスの広告として掲載するキャッチコピーや文章を作成する
最近は動画関連の案件が多く、特定の個人に向けたコピーライティングがトレンドとなっている
フリーランスの場合はより高収入を目指しやすく、会社の場合は安定した環境で仕事ができる
フリーランスのコピーライターまでのロードマップ
フリーランスのコピーライターになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
コピーライターとして独立に必要なスキルと実務経験の積み方
フリーランスのコピーライターとして成功するためには、リサーチ力が必要です。商品やサービスの詳細、ターゲットの属性、業界のトレンドなど、一つのコピーライティングを完成させるまでに多くの情報を集めなくてはなりません。また、ディレクターとスムーズにやりとりするためのコミュニケーション力や、アイディアを適切に言語化するライティングスキルも求められるため、積極的に身につけましょう。
実務経験を積むには、広告代理店や制作会社への就職が最も手堅いです。最初からコピーライティングを任されるわけではなく、まずはアシスタントとして業務をサポートし、だんだんと仕事を任されるようになります。また、コピーライターの養成講座に通うと、基礎から学びながらポートフォリオも作成できます。さらに、副業として募集されている案件もあるため、そういった仕事を通じて経験を増やしていくこともできます。
コピーライターとして案件獲得のための工夫・戦略
コピーライターとして案件を獲得するためには、人脈作りが大切です。特にフリーランスの場合、初めは知り合いから仕事を紹介してもらい、実績を積むことで、新規のクライアントと仕事ができるようになります。
また、ポートフォリオをWeb上に載せておくと、そこから案件につながることがあります。しかし、ただ待っているだけではなく、制作会社や広告代理店にポートフォリオを送るなど自ら営業活動することが重要です。
コピーライターとして単価アップにつながるスキル・経験
コピーライティングは画像や映像と一緒に掲載されることが多いため、デザインのバランスまで考えられると重宝されます。しかしデザインスキルのあるコピーライターは少ないため、ここを磨くと競合との差別化ができて単価アップにつながるでしょう。
また、コピーライターとして経験を積み、クリエイティブディレクターとして活躍する方もいます。これはコピーライティングを含むクリエイティブ全般を取り仕切る責任者のポジションです。デザインや写真などあらゆる知見が必要になりますが、難易度が上がる分、単価も上がります。
CHECK
コピーライターには、リサーチ力、コミュニケーション力や、ライティングスキルが必要
コピーライターとして案件を獲得するには、人脈作りやポートフォリオの作成、積極的な営業活動が重要
デザインスキルを身につけたり、クリエイティブディレクターにポジションアップしたりすると、単価が上がる
フリーランスコピーライターのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスのコピーライターがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。
コピーライター案件をクラウドソーシングで獲得する場合
クラウドソーシングには未経験向けの案件も多くあり、これからコピーライターを目指す方におすすめです。ブランドのコンセプトや事業所のネーミング看板に掲載するキャッチコピーなど内容は様々。平均単価は、3万円前後です。
コピーライター案件をエージェント経由で獲得する場合
コピーライターとしてすでに実績がある方は、エージェント経由での案件獲得がおすすめです。報酬体系が時給制の案件も多く、週5日稼働で30~40万円が目安となります。クライアントが大手の場合、40万円以上の案件もあります。
CHECK
未経験や経験が浅いうちはクラウドソーシングを使い、実績を積んだらエージェントでの案件探しを始めるのがおすすめ
クラウドソーシングの案件平均単価は3万円前後
エージェント経由の案件平均単価は週5日稼働で30~40万円
コピーライターだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスのコピーライターを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。
クライアントの事業や目標を深く理解するビジネス理解
コピーライターの仕事は、言葉を使って商品やサービスの認知度を上げたり、売上を向上させたりすることです。だからこそ、まずは商材について深く理解しなくてはなりません。単にその商品やサービスだけを調べるのではなく、開発の経緯やクライアントの企業理念、会社としてどのような事業を行っているのかなど、幅広い情報を集めることで、上辺ではない本質的なコピーライティングを作ることができます。
質の高いコピーを作成するための徹底的なリサーチ
質の高いコピーライティングを作るためには、リサーチが重要です。業界のトレンドや、クライアントと競合他社との違い、ターゲットとしている層の詳細などを理解しなくては、一流のコピーライターとして活躍できません。いきなり文言を考え始めるのではなく、まずはリサーチに時間を使いましょう。
刺さるコピーのためのターゲットの理解のために足を使う
コピーライターは机に向かって文章を考える仕事ではありません。実際に足を使い、商品やサービスを使っているのはどんな人なのか、ターゲットについて知ることが大切です。
例えば、新規オープンするアパレル店のキャッチコピーを考える案件であれば、クライアントの運営する別の店舗に行き、顧客の性別や年齢、身につけているファッション、よく売れる商品の種類と価格帯、店内でどのような会話がされているかなどを自分の目や耳で確かめてください。
CHECK
よいコピーライティングを作るためには、まずクライアントの事業を深く理解しなくてはならない
よいコピーライティングを作るためには、業界トレンドや競合についてなど、幅広いリサーチが必要
コピーライティングを作成する前に、自分で足を使ってターゲットについて深く理解する
コピーライターの案件市場と生成AIによる業界の変化
コピーライターの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。
コピーライターという案件市場の将来性は「AI」による大きな変革期
コピーライターの案件規模はここ数年で大きく変わることなく、たくさんの募集があります。「AIに仕事を取られるのでは」という声もありますが、コピーライティングは単なる文章を作るのではなく、人の心を動かす言葉を生み出さなくてはなりません。現時点では、そういった文章をAIで作るのは難しいと言えます。
ただし、過去のコピーライティングを整理したり、ターゲットについての情報をまとめたりといった業務においては、AIを活用するシーンが増えていくでしょう。
生成AI時代でも仕事の紹介やまないコピーライターの鍵は「AI」の活用
これから活躍するコピーライターになるためには、AIを上手く活用する必要があります。例えば、クライアントの顧客からのフィードバックをデータとして取り込み、ターゲットにあわせたテキストを作成するといった使い方があります。
また、校正をAIに任せるといったこともできるようになるでしょう。キャッチコピーを自分で考えたあと、それに続く文章の土台をAIに作らせることも可能です。長期的に仕事を得られるコピーライターになるため、AIを敵視するのではなく、どのように活用できるかを考えていきましょう。
CHECK
現時点では、AIがコピーライターの仕事を完全に取って代わるとは言えない
過去のコピーライティングやターゲットの情報整理にAIを活用できる
構成や一部の文章の作成など、人とAIで業務を分担できる
コピーライターは、商品やサービスの広告として掲載するキャッチコピーや文章を作る仕事です。よいコピーライターになるためには、リサーチ力をはじめ、コミュニケーション力やライティングスキルが求められます。
案件を獲得するには、人脈を作って仕事を紹介してもらったり、ポートフォリオをWeb上に載せたりするだけではなく、自ら積極的に営業活動することが重要です。AI時代でもスキルのあるコピーライターは求められ続けるので、ぜひこれらの能力を磨いて稼げるコピーライターを目指してください。