フリーランスの3Dモデラーの仕事内容や独立に必要なステップ。案件獲得・単価を上げる方法と将来性を解説
フリ転編集部 長井
未経験で独立したWebライター。クラウドソーシング案件から、キャリアを積むにつれエージェント案件など獲得し、3年で売上500万円を達成。SEO記事やインタビュー記事、HPやLPなどのライティングなどを主に執筆中。
フリーランスの3Dモデラーに憧れているものの、「どんな仕事なのか?」「どうやって独立できるのか?」と悩みを抱えている方はたくさんいます。そこで今回は、具体的な仕事内容や案件獲得方法、将来性について解説します。
3Dモデラ―は、キャラクターや背景など、3Dでモノを形作る仕事です。実力主義の世界で、スキルがあればフリーランスとして活躍ができます。ただし、クラウドソーシングで仕事を見つけることは難しく、エージェントを利用したり、ポートフォリオをSNSで発信したりといった方法で案件を見つける必要があります。より高単価な案件を獲得するには、CGディレクターやプロダクションマネージャーにキャリアアップしたり、モーショングラフィックスやエフェクトデザインなどスキルの幅を広げる方法がおすすめです。フリーランスの3Dモデラーとして長く活動するには、専門性の高い3Dソフトウェアを使えるようにしたり、市場が拡大している業界で案件を獲得したりと工夫することが大切です。
目次
フリーランスの3Dモデラーの仕事
フリーランスの3Dモデラーについて、具体的な仕事内容や案件獲得方法について解説します。
3Dモデラーは完全実力主義の業界で若手からもフリーランスを目指せる
3Dモデラーは基本的に、実力主義の世界です。どこで勉強をしたのか、どのくらいの経歴があるかより、「どんな映像をどのくらいのクオリティで作れるか」が重視されます。そのため、年齢に関係なく実力さえつければフリーランスとして活躍することは可能です。
フリーランスの3Dモデラーの主な案件トレンドや業務内容
3Dモデラ―は、3Dでモノの形を作り、質感を生み出します。キャラクターや背景、アイテム、小物など、作るモノの種類は様々です。仕事内容は、キャラクターをメインに多面的に作る「ポリゴンモデラ―」、工業製品や自動車などを表現する「サーフェイスモデラ―」、モデラ―を組み合わせる「ソリッドモデラ―」に大別されます。
直近のトレンドとして、よりリアルさを求める傾向があります。また、これまでは映画やアニメ、ゲームなどで活用されてきましたが、科学的なビジュアライゼーションで3Dが使われるケースが増えており、科学的な映像コンテンツ制作の案件が増加傾向です。
フリーランスと会社員の3Dモデラーの働き方や業務・案件の違い
フリーランスの3Dモデラーは、実力さえあればたくさんの案件を獲得できます。会社員であれば月給が決まっていますが、フリーランスなら収入は青天井です。また、オフィスに出社したり、会社が決めた時間に働いたりする必要がなく、自由度が高い点も大きなメリットでしょう。
CHECK
3Dモデラーは、3Dでモノを作り出すことが仕事
3Dモデラーは、実力さえあればフリーランスとして活躍できる
フリーランスの3Dモデラーは、実力があれば大量の案件を獲得でき、働き方の自由度も高い
フリーランスの3Dモデラーのチャネル別案件の事例と単価感
フリーランスの3Dモデラーがどのような案件を担当しているか、どの程度の単価の案件が多いかを解説します。
3Dモデラー案件をクラウドソーシングで獲得する場合
3Dモデラ―の案件は、クラウドソーシングで見つけることがほとんどできません。そのため、エージェント経由での案件探しをお勧めします。
3Dモデラー案件をエージェント経由で獲得する場合
3Dモデラ―の案件は、ほとんどが経験者向けです。求められるスキルや稼働日数にもよりますが、週5日稼働で25万円~75万円の案件が見つかります。ゲームに関する案件が多いですが、その他にも、VRプロダクトやメカニックデザインに関する案件など、幅広く募集がかけられています。
CHECK
3Dモデラーの案件は、クラウドソーシングでは見つからない
3Dモデラーの案件は、エージェント経由で探すのがおすすめ
エージェント経由では、月に25~75万円程度の案件がある
フリーランスの3Dモデラーになる道のり
フリーランスの3Dモデラーになるためにはどうすればよいのか、具体的な方法を解説します。
独学は情報ソースの選定や英語力が必要で依然として険しい道
独学でゼロから3Dモデラーを目指すことは、簡単ではありません。というのも、3Dモデラーの本場はアメリカであり、最新の情報は英語でしか集められないためです。また、日本語で情報を調べても、「独学は難しいから専門学校に入学しよう」と進学を勧める専門学校が作成した記事か、専門知識のないアフィリエイターの記事ばかりが表示されてしまいます。
映像系や情報系の専門学校で短期間でスキルを磨いて独立するケース
知識と経験がない方が3Dモデラーを目指すには、専門学校への進学がおすすめです。初心者に向けて基本的な知識を教えてもらえますし、高価な機材やソフトも学校側が用意してくれます。また、就職先も見つけやすいため、「フリーランスとして独立する前に、会社に就職したい」と考えている方にとってもメリットがあります。
制作会社・開発会社に就職しスキルを磨いて独立するケース
未経験からの独立は不可能に近いため、まずは制作会社や開発会社に就職し、スキルを身に着ける方法もおすすめです。複数の案件を通じて様々なスキルが身につきますし、仕事の流れもわかります。お金をもらいながら勉強ができるので、独立までの資金を貯めるという意味でも役立つでしょう。
CHECK
3Dモデラーを独学で目指すことは難しい
専門学校に入学すると、知識を基礎から学べ、高価な機材やソフトを購入する必要もない
制作会社や開発会社に就職すると、仕事の流れが理解できスキルを高めることができる
フリーランス3Dモデラーの単価アップや年収を上げる方法
フリーランスの3Dモデラーとしてどうすれば単価が上がるのか、具体的な方法を解説します。
CGディレクター・プロダクションマネージャーへのキャリアアップ
3Dモデラーのキャリアアップとしてよくある道が、CGディレクターやプロダクションマネージャーの職に就くことです。これらの職種では、実際に手を動かしてモノを作ることよりも、複数のクリエイターを取りまとめたり、クライアントとコミュニケーションを取ったりする業務が増えます。全体を管理する力や企画を立ち上げるスキルなど、幅広い能力が求められますが、その分報酬も高額になります。
エフェクト・モーショングラフィックスとスキルを横に広げる
マネジメントやクライアントとの交渉などが苦手な方、あくまでクリエイターとして活躍していきたい方は、スキルの幅を広げましょう。動画やアニメーションを制作するモーショングラフィックスや、爆発や光などはっきりした形のない演出を生み出すエフェクトデザインなどができるようになると、受けられる仕事の範囲が広がり、高収入を目指しやすくなります。
クライアントから指名が入るまで専門となる制作分野を持つ
3Dモデラーとしてスキルを突き詰め、自分の作品が増えていくと、「この人にお願いしたい」と指名で仕事が入るようになります。特にロボットや車、ビルなどを専門的に作り続けていると、その道のプロとして業界で有名になり、単価もどんどん上がります。
ゲーム業界など市場が拡大している業界・企業のプロジェクトを狙う
スマホゲームなどは市場が拡大しており、プロジェクトの予算にも余裕が生まれやすいです。そういった業界で案件を受けると、他の業界の案件に比べて報酬が高くなる傾向があります。また、業界に関わらず業績を伸ばしている企業と契約することも、より高額な案件を探すポイントの一つです。
CHECK
仕事のスキルの幅を広げ得るか、ディレクションなどを行うようになると、年収が上がりやすい
クリエイターとしてスキルを高め続けることで、指名の仕事が入り単価がアップする
伸びている業界や企業と仕事をすることで高い報酬を得やすい
3Dモデラーだからこそ、心がけたい仕事の進め方のポイント
これからフリーランスの3Dモデラーを目指すにあたり、大切な仕事のポイントを解説します。
専門性が高い3Dのソフトウェアを複数使えるようにしておく
3Dモデラーは、様々なソフトを活用します。ソフトには、多くの機能が備わっているものを統合型ソフト、いくつかの機能に絞っているものを特化型ソフトの2種類があります。より専門性の高いソフトを使えるようになると仕事の幅が広がるため、常に様々なソフトについて学んでおきましょう。
クオリティが実力になるためポートフォリオをまとめSNSで発信しておく
3Dモデラーは実力主義の世界であるため、案件獲得の際はポートフォリオで勝負することになります。自分にはどんなものが作れるのか、どういった実績があるのかをまとめておきましょう。それらをSNSで発信すると、3Dモデラーを探している企業の目に留まり、そこから依頼を受けられることもあります。
将来の投資としてPCの性能には最初からお金をかけておく
3Dモデラーにとって、PCは大切な商売道具です。スペックの低いものを買ってしまうと、上手く動かなかったり、最終的なクオリティが下がってしまったりします。出費を抑えたい気持ちはあるかもしれませんが、初めからある程度のお金をかけておくことで、しっかりと品質の高いものを納品できて次の案件につながるので、トータルで考えるとより利益を得られます。
CHECK
収入を上げるため、専門性の高いソフトウェアを使えるようにすることが大切
自分の実績をポートフォリオにまとめ、SNSに公開しておくことで案件獲得につながる
最初からある程度のPCを購入することが、結果として大きな収入につながる
3Dモデラーの案件市場と生成AIによる業界の変化
3Dモデラーの案件はどのような市場か、生成AIによって変化があるのかについて解説します。
3Dモデラーという案件市場の将来性。エンタメのハードウェアの進化から明るい
最近のゲームでは、2Dを使っているケースが減り、ほとんどが3Dになっています。また、VRやARといった最新技術でも、3D技術が必要です。こういったことから、3Dモデラーとしてこれからも多くの案件が出てくると予想されます。
仕事の紹介やまない3Dモデラーになるにはジャンルに特化したポートフォリオ
ポートフォリオを作る時には、特定のジャンルに特化しているようにまとめるとよいでしょう。3Dモデラーを探している側は「こういうものを作ってほしい」という要望が明確なので、「何でもできます」という方より、希望しているものに特化した方を採用する傾向があるためです。
CHECK
ゲーム業界などで3Dの技術はこれからも求められるため、3Dモデラーの市場は今後も伸びる
VRやARなどの最新技術において、3Dモデラーの仕事が発生する
ポートフォリオをまとめるときは、一つのジャンルに特化すると案件獲得につながりやすい
3Dモデラーの仕事は、ゲームや映像作品において3Dでモノを形作ることです。最近では、科学的なビジュアライゼーションで3Dを活用するシーンも増えています。3Dモデラーの技術を独学で獲得するのは難しいため、専門学校で学んだり、制作会社や開発会社に就職したりといった方法で、スキルを身に着けるのがおすすめです。自分の得意分野を持ちポートフォリオにまとめていくと、独立後に指名で依頼が来ることもあります。今後の展望として、ゲーム業界で3D技術が求められること、VRやARになど3Dモデラーの活躍の場が広がることから、将来性があると言えるでしょう。