副業フリーランスの始め方。副業で始めるメリット・デメリットとおすすめ職種と案件探しのコツを紹介
フリ転編集部 柿本
Webライター兼コンテンツディレクター。20年以上の人事キャリア経験をもとに、現在はHR分野からビジネス系インタビュー記事まで幅広く執筆中。
今回は、これから副業フリーランスに取り組んでみたい方のため、具体的な始め方やおすすめの職種などについて解説します。
個人事業主に比べて、副業フリーランスは低リスクで活動を始められます。長期的に安定した収入を得るためにも、「時間管理を徹底すること」「事前に会社へ報告すること」というポイントを守って副業フリーランスの仕事を始めましょう。また、売上額によっては確定申告や保険への加入が必要になる点は注意が必要です。より成功した副業フリーランスになるため、優れたポートフォリオを準備しクライアントとの良好な関係性構築に尽力しましょう。
目次
副業フリーランスなら低リスクでフリーランス活動を始められる
副業フリーランスとは、本業と並行しながら個人で仕事を請け負う働き方です。個人事業主との違いは、会社に所属していて独立していない点にあります。
副業フリーランスは個人事業主に比べると働き方の形が豊富で、人によって様々なスタイルで仕事をしています。また、本業の収入を確保しながら副業の報酬を得るため、収入面のリスクが小さいことは大きなポイントです。
副業フリーランスの始め方
副業フリーランスは、誰でも簡単に始められます。どのようにスタートすればよいか悩む方は、以下の3つのステップに沿って取り組んでみてください。
副業フリーランスはキャリアプランの設計から始める
副業フリーランスを始めるにあたり、漠然と始めるのではなく、まずは自分のキャリアプランを設計しましょう。初めに自己分析をし、「得意なこと」「本業で身につけたスキル」などを洗い出します。そこから、「どんな副業で仕事を獲得できそうか」「どんな目標を持つか」を明確にしましょう。
この時、「今よりも収入が増やす」というあいまいな内容ではなく、「毎月5万円稼ぐ」「3年後には副業で年に200万円を売り上げる」など細かく設定しましょう。
副業の職種・案件はこれまでのキャリアから選択する
副業フリーランスとしておすすめの職種は、仕事が在宅で完結するものです。例えばライターやエンジニア、デザイナーの業務委託案件は、原則オフィスに出社する必要がなく、一人で作業をして成果物を納品します。そのため、本業の合間をぬって自由なタイミングで仕事を進めることが可能です。
しかし、本業がこういったジャンルとは関係ない職業の場合、いきなり新しい案件を獲得することは簡単ではありません。
まずはこれまでのキャリアをベースに考え、「今後、在宅でできる仕事に就くためにどのようなキャリアを積み上げていけばよいか」を計画してください。
案件はクラウドソーシングサイトを活用しまずは経験を積む
副業フリーランスの案件探しには、クラウドソーシングサイトが役立ちます。未経験でも応募できる案件が多いものの、低単価の案件も少なくありません。
しかし、単価の安い案件をいくつか受けることで、副業として仕事を請ける流れを理解し、ポートフォリオの材料を充実させられるといったメリットがあります。
CHECK
副業フリーランスを始めるにあたり、キャリアプランを設計する
未経験の職種ではなく、本業でのキャリアを活かし仕事を選ぶ
クラウドソーシングで案件を探し、まずは安い単価の仕事も請ける
副業フリーランスを始める際の注意点
副業フリーランスを始めたのに失敗してしまう方には、いくつかの共通点があります。以下の2つは多くの方がつまずくポイントなので、気を付けてください。
副業フリーランスは時間管理が基本。軌道乗っても体調管理を優先する
副業フリーランスを始める上で最も大切なことは、しっかりとした時間管理です。副業ばかりに時間をかけると、本業がおろそかになったり、休む時間が取れず体調を崩したりします。
仕事が安定して獲れるようになるとついやりすぎてしまいますが、失敗しないよう「副業に使うのは毎日3時間まで」「週に1日は休みを取る」といったルールを作っておきましょう。
副業フリーランスはいずれバレる。会社には先に連絡しておく
最近では副業を許可する企業が増えていますが、「とはいえ、会社に言いにくい」「本業が手抜きになると思われるのでは」と不安を感じる方もいます。
しかし、副業を秘密にしてもどこかでバレる可能性は高いです。
一般的には確定申告のタイミングや住民税の金額などがきっかけになると言われていますが、その他にも「副業の人脈が本業の知り合いと繋がった」「副業の納品物が公開されて名前を見られてしまった」など、露見するパターンはいくつでもあります。
後からバレると信頼性を失うため、多少の抵抗があっても初めから報告しておくことを強くおすすめします。
CHECK
副業フリーランスは時間と体調の管理を徹底することが大切
会社に言わなくてもいずれバレる可能性があるため、事前に報告する
副業フリーランスの税務と社会保険の扱い
副業フリーランスの確定申告は20万円以上の所得で義務に
本業以外で年間20万円以上の所得を得ると、確定申告が義務となります。
このとき注意すべき点が、売上ではなく所得であることです。
所得とは「売上から経費を差し引いた金額」を指します。正しく税務処理をして、間違いなく確定申告をしましょう。
副業フリーランスの条件を満たせば社会保険の加入が必要に
副業フリーランスとしての仕事量や状況によって、雇用保険への加入が必須となります。
他にも働いている条件によっては、健康保険や介護保険、厚生年金保険、労災補償保険への加入が義務付けられるケースもあるため、自身が対象となるか確認しましょう。
CHECK
確定申告が必要か判断するため、正しく税務処理を行う
副業であっても、条件次第では各種保険への加入が義務となる
成功する副業フリーランスの共通点
副業フリーランスとして活動を始めた人の中には、案件を増やして売上を伸ばせる人もいれば上手くいかない人もいます。その差はどこにあるのか、成功者の共通点を解説します。
ポートフォリオと自己PRの強さ
案件を獲得するために最も大切なことは、自分の強みを打ち出すことです。
例えばライターの中にも、企業のHPに掲載するライティングが得意な人もいれば、SNSに投稿する文章を考えるのが得意な人もいます。
自分に何ができるのかを明確にすると、クライアントから「この人にはこれを頼めそうだ」と依頼してもらいやすくなります。
自分の強みを裏付けるためにも、ポートフォリオは重要です。自己PRに繋がる実績を多く掲載し、経験の豊富さをアピールしましょう。
クライアントとの良好な関係構築
副業フリーランスとして成功している方は、クライアントとの良好な関係構築に注力しています。相手に信頼してもらうためには、求められているクオリティの仕事をスピーディに終わらせることが必須です。
初めのうちはとにかく速さを重視し、品質にこだわるのは何度か仕事をして信頼関係が生まれてからにしましょう。
また、初めのうちは小さいことでも報連相を徹底してください。お互いに慣れるまでは、すれ違いが起きないよう頻繁にコミュニケーションを取り、そこから頻度を落とします。これなら、相手の時間を無駄にとることがなく高評価を得られます。
継続的なスキルアップや学習意欲・好奇心
会社員とは異なり、フリーランスの場合は会社や上司が学びの機会を与えてくれることがありません。
常に自分で学習意欲と好奇心を持ち、継続的にスキルアップする必要があります。学びをやめるとスキルや知識が時代遅れになり、安定的な収入は見込めません。新規顧客の獲得も難しくなります。
また、やみくもに勉強するのではなく、どのようなスキルを伸ばすべきかを見極めてください。この時、一人で考えるよりも、同じ業界で活躍する人に相談することがおすすめです。フリーランスコミュニティーなどに加わり、いつでも相談ができる人がいる環境を整えましょう。
CHECK
自己アピールするポイントを明確化しポートフォリオで信頼性を高める
スピーディなコミュニケーションでクライアントとの良好な関係性を構築する
学習意欲や好奇心を持ち続け常に新しいスキルを学ぶ
本業と並行し副業としてフリーランスを始めると、収入面でのリスクを軽減できます。特にライターやデザイナーなど成果物を納品する仕事であれば、時間に融通が効き無理なく進められます。
副業フリーランスについて「難しそう」「自分にできるだろうか」と不安に感じる方も多いですが、成功者に共通しているポイントをおさえれば誰でも売上を上げられます。ぜひ、まずは行動してみましょう。